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第20回伊豆大島共同打上実験

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第20回伊豆大島共同打上実験に参加し、自作ロケットを打ち上げました。


伊豆大島共同打上実験は、全国の大学生によるハイブリッドロケットの打上実験です。私はCOREのメンバーとして参加しました。COREはハイブリッドロケットの製作・打上げを行う関東圏のインカレです。打ち上げたロケットCANVASは新入生が中心となって製作を行い、私は電装部分を担当しました。

打ち上げの様子とロケットのノーズに搭載したカメラの映像、取得したデータをまとめました(DashWareを使用)。

ロケットの詳細は報告書として共同打上実験のHPに公開しています。以下に公開する事柄はこの報告書に全て記述されています。

このミッションでは新入生教育を背景として、基礎的なロケットを作ることを目標としました。電装系としては、頂点で開放機構を動作させることとセンサーとカメラのデータを回収することが目標でした。機能としてはシンプルなため一つのマイコンで制御可能ですが、確実に動作する電装を作り、その開発体制をこれから維持できる基盤を作るため、CAN通信を採用したのが今回の電装の特徴です。CAN通信の具体的なメリットは報告書にまとめました。特に、COREはインカレであるためCANでモジュールを分割することにより開発を分担しやすくなりました。CANを使用した以外にも、通信の途絶やモジュールの故障、アップリンクやプログラム書き込みでの操作ミスなど様々なリスクを考慮し、動作テストを繰り返して信頼性を高めました。

打ち上げ当日は問題なく電装は動作し、パラシュートの開傘とデータの回収に成功しました。取得したデータの詳細は報告書にあります。

打ち上げ時の地上局の録画

ハイブリッドロケットの電装は機能としてはシンプルで高度な制御は行っていませんが、本番一回の打ち上げで確実に動作させるという点に難しさと楽しさがあると思っています。打ち上げと全く同じ状況を地上で再現することはできないため、様々なことを考えて設計・製作をする必要があります。打ち上げ時はとても緊張し、パラシュートが開いたときは手が震えるほど嬉しかったです。これからもこの分野でのものづくりを続けていきます。


8bitマイコン
著者
8bitマイコン
組み込み周りで遊ぶ宇宙好き